これからの富士市に望むこと

富士山が世界文化遺産に登録されました。
今後、富士市がしていかなければいけないことを、私の専門目線で考えてみました。

私の仕事について

私の仕事は、「インターネットを利用して、商品やサービスを広めること」です。メインとしてはアフィリエイト(ホームページから物を売り、そのマージンをもらう)や法人のWEBコンサルティングを行っています。
良く勘違いをされるのですが、ホームページを作成すればみんなが見てくれて、売上や知名度が上がると思われている方が非常に多いのですが、そんなに甘くはありません。
みんなが見てくれるキーワードで、検索結果で上位表示をしたり、インターネット上に広告を出す必要があります。(一般論です。)
そんな仕事をしている私が、世界文化遺産に登録されて、富士市がどうするべきなのかを話したいと思います。
※一応初めにお断りしておきますが、思いっきり独断と偏見が入り込んでいます。私自身は富士市が大好きです。その上で書かせてもらいます。誹謗中傷は心が折れるのでお止め下さい。

富士市の動き

まず、注目すべきなのは、富士山が世界文化遺産に登録される前、そしてされて数ヶ月経った今、富士市がどのような動きをしてきたかということです。
いろいろイベントなり、PRなりしたのかもしれませんが、私はほとんど知りません。パソコンを毎日人より多く触っている私の元に、ほとんど関連情報が入ってこないのです。
「そういったページを見ていないからだ」
と言われるかもしれませんが、「そういったページを見ない人に情報を渡すようにしなければ意味がないのです」。つまり、興味のない人に情報を与え、興味を持たせるのがプロの仕事なのです。
よって、私の印象としては、富士市がとくに動いたという印象がありません。そこに大きな疑問を感じました。
ちなみに、お隣の富士宮市は比較的動いていた印象を持っています。

イメージが大事

富士山が世界文化遺産に登録されたというのは、周辺の市町村にとっては大きなチャンスです。これを機に、多くの観光客が訪れるきっかけとなるためです。
そして観光客となる人はこう考えるでしょう。
「富士山を見に行く、登りに行くにはどこにいけば良いのだろう?」
ここで
「富士市に行けばいいんだ!」
という発想に繋がってくれれば、多くの観光客が集まります。つまり「富士山=富士市」といったイメージ(固定観念)を持ってもらうことが大事なのです。
皆さんにもあると思います。

  • 「靴を買うなら〇〇」
  • 「ラーメンを食べるなら〇〇」
  • 「コンビニに行くなら〇〇」

このような感じで、一番初めに頭に浮かんでくるお店。これがイメージです。その後、複数の選択肢が出てくるかもしれませんが、イメージ付けがされていれば、毎回選択肢の一つとして登場します。
これが大事なのです。
なので、「富士山=富士市」にする必要があるのです。

なぜ「富士山=富士市」にこだわるのか?

「富士山=富士市」にこだわる理由。それは、「富士市でなくても富士山が見れる」ということです。さらに「構成資産が富士市にはない」ということです。
なので、構成資産のある富士宮市や山梨県はある意味有利とも取れるのです。
とくに富士宮は「富士宮=焼きそば」と全国的に広めました。その実力があります。そのノウハウを活かされてしまうと、「富士宮=富士山」となってしまう可能性もあるのです。

「富士山=富士市」にするためには?

「富士山=富士市」といったイメージ付けをどのようにすれば良いのか?
簡単に行ってしまえば「PR」です。宣伝をしていき、ちょっと乱暴な表現ですが、多くの人の頭の中に刷り込みを行うのです。
PRをするためには、動かなければいけません。しかし、今回富士市が大々的に動いているとは思えません。これは多くの方が感じていることではないでしょうか。市役所でも観光課はあるものの、富士山専属の課はないと聞いています。
一方、富士宮市では富士山専門の課があるということです。これだけでも差が出てしまっています。
専門の課がない中で、どれだけ本気で外に向かってアピールできるのでしょうか。非常に疑問です。

なぜこんなことを言うのか?

別に富士市が豊かで、今後も経済的に問題がない状態が予測できるというのであれば良いと思います。
しかし、商店街には活気はなく、将来的に市内での生産力が減少していくという予測が経っているそうです。
「市内でお金を生み出せなくなるなら、外からお金を入れるしかありません。」
そのため、今回の文化遺産登録は大きなチャンスなのです。この大きなチャンスを十分に活かせずに終わる可能性が非常に大きいと思います。

長年富士市に住んでいる人間から見た現在の状況

今の富士市の状態は
「良い商品はあるけど、宣伝をしていない店」
です。いくら良い商品があっても、その存在を知らせなければ、誰も買いに来てくれません。私の商売もそうです。良い商品があったら、まずホームページを作ります。それをあらゆるマーケティング技術を使い、売り込んでいきます。
その結果、商品の知名度が上がり、継続的な購買につながってきます。つまり、「必ず最初は仕掛けていかなければいけない」のです。

どこに仕掛けていくのか?

国内は当然ですが、力を入れるべきは国外、つまり外国です。
なんと言っても母数が違います。
たとえば、日本人の1%が富士市に来てくれた方が良いのか?それとも日本人以外の1%が富士市に来てくれた方が良いのか?どちらが利益になるでしょうか?
答えは簡単ですね。「日本人以外の1%です。」
なので、世界に向けて、「富士山=富士市」を猛烈にアピールしていかなければいけないのです。
幸いなことに、現代ではインターネットを利用することで、簡単に情報発信を行うことが出来ます。ただ単に、富士山関連の「ホームページを作る」「フェイスブックに情報を掲載する」何て事をしてもほとんど意味がありません。
情報を拡散させる必要があります。それも意図的に
ただ、意図的に情報拡散を行える人間は非常に少ないのが現状です。

Mt.Fuji = Japan = Fuji city

私が外国にいたときに、「日本とは?」と質問されても答えることが出来ませんでした。とくに「売り」が思いつかなかったのです。ある日、同じように質問され、私はいつも見ていた富士山の話をしました。
すると、相手の外国人は「オーマウントフジ!」と言い、富士山の事を知っていました。その後も、同じような質問をされたのですが、多くの人が富士山を知っていたのです。
つまり、「富士山=日本」というイメージはある程度されている状態なのです。そこに対し、「富士山=富士市」というイメージ付けを情報を拡散することで付けられれば、「富士山=日本=富士市」という構図が現実味を帯びてきます。
更に2020年のオリンピックが日本に決まりました。ただオリンピックを見に来るだけではない観光客も多いことでしょう。東京から一番近い世界文化遺産である富士山を観光する可能性は非常に大きいと思います。
その時、「富士山=日本=富士市」のイメージを持っていてくれれば、新富士駅の利用者は増加すると思います。粋な人は東海道線で来るかも知れません。そうすれば富士駅の利用者が増えますね。また、富士駅から身延線が出ています。ローカルの旅を楽しみたい方は利用することでしょう。
富士市へ来る人間が増えれば、飲食店がにぎわい、宿泊施設の利用者も増加します。それは富士市自体の収入が増えるということです。
なので、富士市は積極的に動く必要があるのです。

まとめ

ズラズラと思ったことをまとまりもなく書いてきました。
「ならお前がやれよ!」
と言われそうですが、一個人が行動を起こしても効率が悪いためやりません。一瞬は考えましたが、費用対効果が悪すぎます。
では誰がやるべきなのか?
それは当然「富士市役所」でしょう。市役所が中心となって、活動を行うべきです。その方が断然効率が良いためです。富士市役所がバックに付くというのであれば、私は協力したいと思います。声が掛かればですが・・・。
最後に言いますが、「今のままではダメダメです。」
「富士山が世界文化遺産に登録されたから観光客が増えるだろう。東京オリンピックが決まったから観光客が増えるだろう。」
一般市民の私から見ると富士市の考えはこんな感じのように思えます。
「観光客は増やすもの」だと思います。そのために、仕掛けていかなければいけないと思います。更に、来てもらった観光客にはリピーターになってくれるように、サービスを整える必要もあります。また、継続的にPRもし続けなければいけません。リピーターを飽きさせないようなこともしなければいけないでしょう。
やることは一杯です。
黙っていたら、何も形にはなりません。是非、富士市(市役所)の積極的な行動を期待します。

こんな素敵な富士市においでよ

富士市は素敵な街です。ということで、富士市に引っ越しをお考えの方はこちらから見積もりを取ってみてはいかがでしょうか?











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