数年前から流行しているのは、強力なウェブサイトに他のコンテンツを挿入して、それらを上位表示させる手法です。
この手法は、「ドメイン貸し」「ディレクトリ貸し」「フォルダ貸し」「カテゴリ貸し」と呼ばれることがあります。本来のドメインのパワーが強力であるため、特定のキーワードで上位表示されやすくなる大きなメリットがあります。ただし、Googleはこの手法を非推奨としています。
ドメイン貸しとは？
たとえばこのサイトのドメインは「https://dekita.net/」です。
このドメインの中に、「https://dekita.net/aaaaa/」という部屋を作り、そこに新しいサイトを作成しそれを第三者に貸すといったイメージです。
もし、検索エンジンから高い評価を受けているドメインであれば、その中に作成した部屋も同様に評価されやすいというものです。
一般的なサイトであれば問題ありませんが、あるフォルダの中に、違和感のあるコンテンツが入っている場合は不自然です。
もう少しわかりやすく
たとえば、弊社のドメインには「株式会社デキタ」や「ホームページ制作」「WEBマーケティング」といった類似したコンテンツが掲載されています。
そのため、そのドメインの中に部屋を作るとしても、同様のコンテンツが掲載されることが普通です。
しかし、「https://dekita.net/aaaaa/」という部屋の中に「キャッシング」といった全く異なるコンテンツが入っている場合は、不自然になります。
別の表現で言い換えると、TOPページからのフォルダ構成を見た場合、そのコンテンツがそのドメインに属しているかどうかが判断しにくくなります。
不自然ではあるがパワーはもらえる
「ドメイン貸し」とは、強いドメイン内に別のコンテンツを入れて上位表示するという手法で、数年前から流行しています。
「カテゴリ貸し」、「フォルダ貸し」、「ディレクトリ貸し」とも呼ばれ、強いドメインのパワーを利用することで、狙ったキーワードで上位表示しやすいという大きなメリットがあります。
ただしGoogleはこの方法を非推奨としており、メインドメインのパワーを得るためには、かなりの時間とコストがかかることがあるため、注意が必要です。
しかしこの手法を活用すれば、本来なかなか上位表示できないキーワードでも上位表示できる可能性があることも事実です。
一緒にペナルティを受ける可能性
ドメインのパワーが強いサイトには、SEOの効果が高いため多くの営業が訪れるそうです。
しかしドメイン貸しの取り決めについてはどこまで契約で決めているのでしょうか。
予想ですがドメインを貸してもらう側が利益の一部を還元している可能性や、月額制でレンタル代金を支払っている可能性が十分考えられます。
双方WIN-WINのように一見見えますが、ペナルティを受けてしまっては利益自体が発生しなくなってしまうことでしょう。
そしてドメインを貸した側からしてみると被害を受けたように見えますが、Google側からすると非推奨な行為に協力をしたということになります。
裏技は淘汰される
過去には人工的な手法によってサイトを上位表示させる方法が流行りました。
例えば、大量の人工リンクを当てることや、サイト内に多くのターゲットキーワードを入れることでした。
これらは、いわば「検索エンジンのバグをついた裏技」といえるかもしれません。
そして今回お話ししているドメイン貸しも、同じように裏技的な要素が高いと思います。
「真面目にサイト運営しているサイトが上位表示せず、人工的に上位表示するようなサイト」は、淘汰されるべきだと思います。
実際、これまでの裏技は検索エンジンの精度が高まるにつれて、効果がなくなってきたのも事実です。
しかし、今のところは効果的な手法として機能しているかもしれませんが、将来的には効果のない対策になる可能性があると思っています。
一緒にペナルティを受ける可能性がある
当社の考えは、人工的に検索順位を上げたサイトはペナルティを受け、検索順位が大幅に下落することがあるため、そのようなことをすることは避けるべきだと考えます。
ペナルティが適用されると、ドメインを貸した側も影響を受ける可能性があるため、事前に責任の所在を明確にする必要があります。
強力なドメインは、多くのキーワードで上位表示されるため、毎月数百万円から数億円の利益を上げることができますが、ペナルティを受けると収益が大幅に減少する可能性があります。
そのためリスクを十分に理解することが重要でしょう。
またサブディレクトリでサイトを作成する場合には別サイトとして認識されるため、ペナルティの可能性が低くなると考えられます。それでもドメインを貸すことには変わりがありませんので、ペナルティのリスクを避けるためには、可能な限り避けることが望ましいと思われます。
ドメイン貸しには注意
「ドメイン貸し」というビジネスが、近年注目されています。
しかし、私たちSEOに携わってきた者としては、非常に危険な行為だと考えています。
もちろん、短期的には利益を生むかもしれません。
しかしその一方で、ペナルティを受けた場合の代償が膨大になることもあります。
そのため、ドメインを貸す側には注意が必要です。
ドメインは、貴重な財産ですからね。
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